夢の共通点と夢の中のもう一人の自分の意味とは

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夢を記録したらそれでよしとしないで、ときどきその夢を思いだしてみることが重要です。

前日に見た夢でも、一週間前に見た夢でも繰り返し思いだしては、その世界に浸ってみてください。

一つの夢に関心をもち続けるのです。

 

すると、その夢が新たに別の夢を生み、次から次へと夢を見るようになります。

連続して夢を見るようになると、そのなかに共通する要素をもった夢をいくつか見いだすことがあります。

夢の状況、人物、人間関係、行動などの点で、類似した点が発見されるのです。

 

こうした共通点は、うっかりしていると見すごしてしまうことがあります。

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●ほかの夢との共通点を探る

 

たとえば、《掃除をしようと思ったのに、掃除機が見つからなかった》という夢を見たとします。

その数日後に《湯沸器が故障していて、シャワーが使えなかった》という夢を見たとしましょう。

この二つの夢は、一見何も関係ないように思われます。

 

しかし、実は《何かをきれいにしよう(浄化しよう)としたのに、その手段が得られない》という共通の状況を表わしているのです。

このように、共通点といってもつい見落としてしまうことがあるので、一つ一つの夢を念入りに吟味していく必要があります。

複数の夢に見られる共通点は、あなたが自分を知るうえで大切なキーポイントです。

 

その共通点から、自分でもよくわからなかった心の動きがつかめることがあります。

また、自分では意識していなかったような行動の癖を気づかされることもあります。

似たような人物が複数の夢に登場してくる場合は、とくに注目に値します。

 

なぜなら、おそらくその人物は、あなた自身を表わしているからです。

あなたにとっては未知であるところの《もうひとりのあなた》が、何かの必要があって繰り返し夢に出てくるのです。

 

 

●夢のなかのもうひとりのあなた

 

人聞は誰でも多面性をもっています。

ひとりの人のなかにまったく相反する性質が同居していることもしばしば見受けられます。

この正反対の性質は、両方とも表面に表われるわけではありません。

 

一方が表に出れば、もう片方は裏に(潜在意識のなかに)隠れてしまいます。

この裏に隠れ潜んだ性質は、その人間の未発達な部分であり、ユングはこれを《影》と呼んでいます。

影は、その人が現実に生きていない部分であり、本人もその存在に気づかないものです。

 

夢のなかでは、影は見知らぬ人や嫌いなタイプの人として登場しますが、向性の人物であるのが特徴です。

次の夢は、二十八歳のBさんという男性が見た夢です。

《花屋さんに行きました。

 

店といっても普通の住宅のような造りで、ドアを聞けるとすぐ前は木の廊下になっています。

右横の畳の部屋を見ると、花の咲いた樹が置かれていました。

奥から私と同い年くらいの色黒の主人が出てきました。

 

「ちょっと見せていただけますか」と聞くと、主人は「おう、いいぜ」と答えました。

そして、その花の咲いた樹を指して「俺が丹精込めてつくったんだ。いいだろう」といいました。

私は「すみません」といって部屋に上がらせてもらいました。》


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Bさんは、見るからに品行方正で礼儀正しい青年でした。

人とは上べだけのつき合いしかせず、人前でくだけた態度をとったりすることは決してできませんでした。

この夢からもわかるように、実際のBさんと対照的なのが花屋の主人です。

 

彼の言葉は乱暴ですが、気軽に「いいぜ」といったり、自分の樹を素直に自慢するようなざっくばらんなところがあります。

Bさんにとっては苦手なタイプでありますが、彼こそBさんの影なのです。

夢のなかで、Bさんはためらいながらも自分の影に近づいていきました。

 

これは、彼が影を受け入れはじめたことを意味しています。

言い換えると、彼のなかの開放的な部分が芽生えてきたということです。

成長を暗示する花や樹が、そのことをよく物語っています。

 

影は人間以外の動物や、ピエロなどの形をとって登場することもあります。

次の夢がそうです。

〈休みの日、居間でくつろいでいると、玄関のほうで人の声がします。

 

玄関に行くと、中年の女性が立っていました。

何か冷たい感じのする人です。

その人は「宅急便をお預かりしていました」といって、大きなダンボール箱を差しだします。

 

箱のなかではゴソゴソと音がしています。

変だなと思って届け票を見ると、《狼》と書いてあります。ゾッとしました。

私は「結構です」といって、その女性に箱を突き返しました〉

 

この夢を見たのは、Oさん(二十五歳)という女性です。

彼女は厳粛なクリスチャンの家庭に生まれ、まるで聖女のような心やさしい女性として育てられてきました。

彼女にとっては、冷淡さや意地の悪さ、攻撃性などは《悪》そのものであり、嫌悪すべきものです。

 

しかし、その彼女のなかにも冷たさや攻撃性が確かに存在しているのです。

夢のなかの中年女性や狼がそうです。

それが彼女の影なのですが、彼女は箱を突き返して影を拒否してしまいました。

 

彼女が自分のなかのいやらしい部分を認めるには、もう少し時間がかかりそうです。

でも、それができたときには、彼女はもっと人間味のある真に心やさしい女性に成長できるはずです。

自分の醜さを受け入れられる人は、人の醜さも許してあげられるからです。

 

夢は彼女が今よりも幅の広い人間として成長する可能性を示しているのです。

 

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