赤ちゃんの下痢が続くけど元気な時はどいうするか?

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 下痢の便は、便の形や回数が明らかにいつもと違う!!

 

下痢便の対処のしかたを述べる前に、まず何を基準にして「下痢」とするかを考えてみましょう。

大人と違って、乳幼児の便はもともとやわらかく、まして赤ちゃんの便は有形であることは珍しいくらいです。

これは、当然食べているもの、飲んでいるものの差なのですが、親にとっては意外と気づかないことなのです。

 

何日も下痢が続いているといって来院したけれど、便は全く正常で”きれいな”便であることがよくあります。

もちろん、経験がないとその区別がつきませんので、下痢かな?

と思って受診するときには、必ず便のついたおむつなどを持っていきましょう。

 

また、下痢は便の性状だけではなく、回数も大変重要なシグナルです。

乳幼児の場合、1日に何回も排便するもので、とくに母乳栄養の赤ちゃんはおむつにしみ込むような便を1日7~8回することもよくあります。

けれど、体重が増えていれば問題ありません。

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お父さん、お母さんはまず「いつもの便」をその子の便だと目に焼きつけておくことが大切です。

そして、形や回数が「いつもの便」ではない、色が変(真っ白、真っ赤)、熱や嘔吐がある場合には、小児科に行きましょう。

 

 

・下痢の原因として最も多い感染症の胃腸炎

 

子どもの下痢の原因で最も多いのは感染症の胃腸炎で、ウイルス性(かぜ)と細菌性のものがあります。

下痢以外の症状の注意点など、家庭でのケアや対応のしかたにそれぞれポイントがあります。

 

 

・ウイルス性 下痢症

冬の下痢で有名なロタウイルスは頻度はあまりにも多いのでご存知のママ、パパも多いと思いますが。

じつは10~12 月ころには貝類のカキによる食中毒の原因にもなるノロウイルスが毎年流行し。

この2つのウイルスが冬の下痢の王様なのです。

 

症状は水のようなサラサラ便で、嘔吐、腹痛をともなうこともあり、まれに脳炎、脳症、けいれんを起こします。

両者ともうまくいけば数日で症状の回復が見られるのですが、激しい下痢が続くと脱水症状も起こすので、点滴が必要となることもあります。

おしっこの量が減った(半日出ない)、ひきつけを起こしたなどがあれば、早めに受診することをおすすめします。

 

場合によっては下痢止めを処方することもありますが、基本的には

「下痢は病原体を体から出すための体の反応」

なのですから、無理やり市販薬等で下痢を止めてしまうことは感心しません。

 

いずれにしても初期の家庭での対応は大変重要で、しばらく食事を止め、経口

補水液(ORS)、麦茶、湯ざましなどで、ゆっくり水分補給(経口による点滴のつもりで)をしましょう。

また、柑橘系のジュースは吐き気を刺激するので避けましょう。

 

食事再開の目安は、便の量、回数がともに最悪期の半分くらいになったころ(通常は2~3日後)から始めます。

乳幼児の場合、絶食しても2~3日で体重が激減することはありません。

あせりは禁物です。


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・受診の目安

下痢はあるが機嫌がよく、水分も受けつける場合には下痢のケアをして様子を見て判断しましょう。

おしっこの量が減る(半日出ない)、水分を受け付けない。

目が落ちくぼんでいるなどの脱水症状がみられる場合には早めに受診しましょう。

ひきつけを起こした、意識がはっきりしない場合には大至急受診しましょう。

 

 

・細菌性下痢症

マスコミでも話題になったO-157や、サルモネラ菌のほかにも、カンピロバクターなど、下痢を起こすいくつかの細胞が知られています。

ウイルス性の下痢との大きな違いは、細菌なので抗生物質が有効ということです。

症状の差はウイルス性のものとあまりなく、その区別は難しいのですが、血便(いちごジャム樣)、黒綠色便(のりのつくだ煮樣)が出たら細菌性の下痢が疑われます。

 

便を培養して菌を見つけ出すわけですが、2~3日かかってしまうので、上記のような便が出たら迷うことなく小児科に行きましょう。

手持ちの抗生物質を飲ませるのは絶対にやめる

熱がある、下痢があるからといって手持ちの抗生物質をむやみに使用するのは絶対に避けなければなりません。

 

抗生物質の副作用で、下痢を増長させてしまうことがよくあるからです。

前述したような脱水やけいれん、意識障害などがなければ、一晩ゆっくり休ませて翌日小児科に相談されることをおすすめします。

 

 

・受診の目安

便がやわらかく、いちごジャムの様な便や、のりのつくだ煮のような黒っぽい便が出た場合には早めに受診しましょう。

発熱や嘔吐をともなうこともあります。

全身の状態が悪い、脱水症状(水分を受けつけない、唇がカサカサ、目が落ちくぼんでいるなど)があれば夜でも救急センターなどに受診してください。

 

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・下痢のケア

おっぱい、ミルク

ミルクの場合、濃度を二分の一から三分の一に薄め、腸への負担を軽くするのですが、この薄め方は通常のスプーン量を

二分の一~三分の一にすればよく、 お湯の量はいつも通りでOKです。

母乳の赤ちゃんではそのまま授乳してもかまいませんが、あくまでも赤ちゃんのペースで。

 

 

・水分
くちから点滴のつもりで経口補水液(ORS)や麦茶、湯ざましなどを少量ずつ与えます。

吐き気をもよおす甘いジュースなどは避けた方が無難。

 

 

・食事(離乳食)

食事や離乳食のスタートは野菜のスープ(にんじん、かぼちゃはとてもよい)、

みそ汁から始め、すりおろしりんごやバナナ、白桃などを小さく切って与えると良いでしょう。

 

とくに子どもは見せると食べてしまうので、一回の量はこれだけと、少量から始めるのがコツ。

親自身も少量にとどめるマネをして、子どもが寝てからゆっくり食べるくらいの気持ちで頑張りましょう。

 

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